Challenges

直面している課題
私たちが現在直面している課題とは?

今、私たち皆が直面している(と思われる)課題があります。それは『人をどのように評価するか』についてです。

売上げや費用をいくら論理的に分析しても、絵に描いた餅のような見た目の綺麗な解決策しか提案はできません。

もちろん、ビジネスは数字で決まる以上、論理分析は非常に重要な仕事の一つですが、それだけでしたら、わざわざ外部コンサルタントに頼る必要もないと思います。

日本経済が上向くカギは『人』にある

なぜ外部コンサルタントに依頼するのか、クライアントの抱えている問題やコンサルタントが提供する価値を突き詰めると、私は『人』に行きつくと思います。

例えば、事業のどこに問題があるかは、経営者の方も分かっていらっしゃる事が多いです。でも、問題の内容によっては、中々社員や身内に相談できないケースもあると思います。この場合、守秘義務があり第三者としてプロの助言を行えるコンサルタントに価値が生まれます。

人の問題は、論理分析では対応できません。

今まで、経営コンサルタントは人に起因する問題に踏み込むことを避ける傾向がありました。

その理由は明確で、限られた時間で売上増やコスト削減など、数値的な成果が期待されるためです。人の問題が解決されたかどうかを数値では判断しづらく、そのためクライアントとのトラブルにつながりやすいという理由もあると思います。

しかしながら、人の要因を避けてプロジェクトや課題解決を進めていくのは、結果を出す意味においても現実的に厳しいものがあります。クリエイティブな仕事が要求される場合は特にです。

なので、ここでは人の評価や判断基準について、後の人材育成を見据えた私の考えをご説明したいと思います。日本の経済が上向くカギも、ここにあると信じているからです。

1.変化の激しい世の中で、何が正しいのか?

おそらく、私を含めほとんどのビジネスマン、経営者の方は自分の考えや行っている事について、絶対に正しいと言い切れる自信はないと思います。

以前まで正しい、安定していると思われていた価値観、例えば年功序列・年金・健康保険などの社会システムが大きく揺らぎ始めています。最近ですと、社会的信用のあった肩書でさえも、疑問符が打たれるケースが出てまいりました。

2.皆が情報を発信している、情報過多の時代

皆があらゆる形で情報を発信しているため、何が自分にとって正しいのか、考えの方向性が合っているのかの精査が困難になっています。

ステルスマーケティングなど、口コミ・評判も人工的に作り出される時代です。情報や評価に振り回されている感すらあります。

3.価値観多様性の時代

その上、価値観が多様化したことにより、仕事や日常生活では上辺だけの話になりがちで、ネットを通して話し相手を見つけるのが当たり前になりました。

皆が何かの目的に向かって一体で取り組む、というような意識は薄れています。

それは企業運営にも表れており、実際経営者の方のお話を聞いていると、人間関係の悩みが想像以上に多い事に気づきます。それだけ意識の共有が難しいという事でしょう。

4.人を『現在(イマ)』と『アナログ』で評価する

ここで、人を評価する際の切り口について、私は二つ提案したいと思います。

それは、『現在(イマ)』『アナログ』で評価するという事です。

数値評価は、高い評価を得る事が主目的になった時点で、あまり当てにはならなくなりました。大手ショッピングサイトで一時期それが問題になったのは、記憶に新しいと思います。

過去の実績でもなく、将来性でもなく、今現在で評価をし、そして『デジタル』な数値評価は参考にしつつも、自分の目や耳で見たり、聞いたりする事が大事と考えます。

私は随分前から人をそのように見てきました。実際に一緒に仕事をしたり、サービスを経験したりすれば、その人がどういう人柄で、どのような能力や才能を持っていらっしゃるかは一目瞭然だからです。学歴や前評判で判断するより、はるかに確実な手法だと思います。

5.判断基準は『やる気(勇気)』と『誠実さ』

そして、人を選ぶ際の私の判断基準は二つです。『やる気(勇気)』『誠実さ』になります。

理由は、チームとしてプロジェクトを進める際に、やる気もなく・信頼関係もない状態では、多くの人のモチベーションが下がり、能力を100%発揮できなくなるからです。これはコンサルタント・クライアントの両方に当てはまります。

もちろんプロジェクトの内容によって基準の優先度は変わりますけれど、人の性格は短期間では変わらないという事実は、頭に入れておく必要があります。

まとめ

チームで複数人が関わるお仕事の場合、人選で成否がほぼ決まると感じます。

経営コンサルタントは外部の人間なので、社内の慣習関係なく、公平な立場で人を見ることが出来ます。

なので、プロジェクト等を立ち上げる場合は、チーム人選の初期段階でプロのコンサルタントを参加させ、助言できる機会を設けていただけますと、成功の確率はグンと上がると思います。

過去「もっと早くに関わることが出来ていたら……」と思う仕事がいくつかありましたので、書かせていただきました。