このページでは、漸コンサルティングの『漸』という漢字を採用した理由と、ロゴデザインについて解説します。
まずは『漸』についてですが、仏教の『漸悟』という言葉からお借りしました。一つ一つ努力を積み重ねた結果、悟りを開く事を意味します。何事にも始まりがあり、継続する事で結果が生まれます。その精神を忘れずに生きていく、という意味があります。ちなみに対義語として、ただちに悟りを開くという意味の『頓悟』という言葉もあります。
他には、『漸』という漢字をよく見てみると、『さんずい』と『斬る』で構成されています。つまり、この一字には「水を切る」という意味が含まれており、私は「形のないモノ(価値)に切り込む」という、勇気・主体的行動理念を表すためにも使っています。
また、「ゼン」という読みから『全力を出す』や『禅の精神』という意味も間接的に込めています。
次に、ロゴデザインの方ですが、ロゴの鳥は『不死鳥フェニックス』です。江戸時代の中井竹山の言葉「苦しみて後悟り、倒れてまた立つ」をイメージして採用しました。
そして日本刀は、戦略家としての『武士道精神 (※1) 』を表しています。
※1 江戸時代から幕末にかけて、大塩平八郎・西郷隆盛・高杉晋作など、多くの志士が学び、明治維新の原動力となった学問『陽明学(※2)』の事です。
※2 陽明学とは、簡単に言えば「己の本心にしたがって生きなさい(到良知)」、「知恵を身に着け、行動しなさい(知行合一)」という教えです。郷土の陽明学者としては、中江藤樹の門人で熊沢蕃山とともに『藤門の双璧』といわれた淵岡山、そして『寛政の三奇人』と評せられた林子平(六無斎)がいます。下記は林子平先生のお墓をお参りした時の写真です。
また、この二つを合わせて、フェニックスの熱さと日本刀の冷たさを兼ね備えた、『秋霜烈日』という私自身の性格も一部表現しています。
「私は生来おとなしい人間だから、自己を呼び覚ますために烈しい言葉が必要なのだ」
ニーチェが妹に宛てた書簡中の言葉より