海外留学・国際ビジネスで必要な心構えとは?10年の海外在住経験から考察
皆さま、こんにちは
外国で暮らした経験のある私が、海外留学・国際ビジネスで必要な心構えについて、動画をユーチューブでアップしました。
- 文章で読みたい方のために、以下に内容を書き出します
- 動画で見たい方は、本記事最後に掲載しています
1.初めに
今回は、海外留学・国際ビジネスの観点から、必要となる心構えについて私個人の経験からお話したいと思います。
英語の勉強や海外留学、そしてそこでのお仕事にご興味ある方に、少しでもご参考となる内容となっておりましたら幸いです。
本動画は、マイベストプロで掲載されているコラム記事とタイトル名は似ていますが、内容的には異なります。元コラムの詳しい内容が知りたい場合は、下記リンク先からご覧いただけるようになっています。
リンク:『国際ビジネスに必要な英語力とは?10年の海外在住経験から学習方法を考察』
2.オーストラリアへ行く事になったきっかけ
まず、オーストラリアへ行く事になったきっかけについて、簡単にご紹介したいと思います。皆大なり小なりそうだと思いますが、中学や高校時代は、いろいろ悩みを抱えておりました。
そうこうして、10代ですでに希望を失っている状態でしたので、19歳の時に心機一転し、オーストラリアへの語学留学を決断します。
これは人から見れば、『自分や現実から逃げていただけ』と言われても仕方がありません。私も、そう思います。しかし、今のこの自分になるためには必要な人生の選択肢だったこともまた事実です。
3.今の若い人に伝えたいこと
そこで、今の若い人の中にはおそらく、日本の衰退状況を見て、海外の大学で学びたいと思っている方がそれなりにいらっしゃると思います。なので、10年外国で暮らした経験者として、私の考えをここで述べておきたいと思います。
海外留学や外国でのお仕事を志望している方にまずお伺いしたいのは、「本当に外国で勉強したいのですか?そして、そこでずっとお仕事をしたいのですか?」という事です。
例えば勉強ですと、おそらくほとんどの方は外国で学び、卒業したら日本に戻ってくる、というお考えだと思います。特殊な技能を持っている方であれば話はまた違ってくるでしょうが、一般のビジネスパーソンとして考えた場合、今の日本に、海外留学や仕事を経験した人材をうまく活用できる企業がそれほどあるとは思えません。
また、会社にとっても普通、外国の知識や経験が必要であれば、最初から条件に合った外国人を雇った方が早い、と考えるのではないでしょうか?
ここでのポイントは、ネイティブに外国語を話せる人達の代わりに、日本人を雇うメリットがあるかどうかです。
その人個人に余程の実績や魅力がない限り、海外の留学者や仕事経験者というだけで、日本の会社は雇おうとは思わないでしょう。現実として、仕事現場でもそのような受け入れ体制にはなっていないと思います。
ですから、日本で仕事をするのであれば、最初から日本で大学を出て、実績を積み重ねる方が間違いなく良いです。
10代の頃の私のように、外国へ行くことが今の自分や現実から逃げる口実にはなっていませんか?
ここで注意していただきたいのは、そこから学ぶことも多いため、逃げることが必ずしも悪いと言っているわけではない、という事です。人によっては必要なプロセスなのかもしれません。
しかし、いくら先行きの見えない日本が嫌だからと言って、外国に行けば不満や問題が解決するとは限りません。周りの環境を変えたところで、自分の弱さまでは変えられないからです。
仕事のキャリア的にも、経済的にも、多くの方にとって割のいい話ではない、という事をお伝えしたいと思います。
もし、何が何でも外国で学び、成功するんだという強い意志があれば、日本の国際競争力を高めるためにも貴重な方ですので、私も積極的に応援したいと思います
4.弱い人間が海外に行くとどうなるか
一つの事例として、臆病で弱い人間が海外で長い間暮らすとどうなるか、少しだけお話します。
誰でもそうでしょうが、外国に行けば、最初の数年間は刺激的で全てが楽しいものです。しかし、その楽しさは長続きしません。
逆境を乗り越えられず、結果として人生を楽しむ余裕が無くなるからです。
私の場合、問題や悩みの多くは、自分自身に原因・責任があります。他人をいくら責めたところで仕方がありません。
だから、将来海外に行くにしても、日本にいる内に勇気を持って強くなり、そして同時に柔軟性を養っておく事が、将来のチャンスを拡げるためにも大事な事だと思います。
これは、英語などの単体スキルを学ぶより、はるかに重要な人生の勉強です。
元々強い人には必要ないかもしれませんが、私のような元々臆病で弱い人間には絶対に必要な事です。
なので、今回一番言いたい事はこの二つとなります。
- 「己の弱さは忘れずに、しかし誰よりも強くなりなさい」
- 「他人を支配するのではなく、己自身を支配しなさい」
5.まとめ
今回は、以上です。
日本が社会的・経済的に衰退していくのはもはや避けようがありません。しかし、だからと言って外国の大学に行ったり、働く事が正解とも限りません。それは、人によります。
大事なのは、勇気・強さ・柔軟性を持つ事です。そして己を知り、現実から逃げない事です。日本の国際競争力を高めるためにも、重要な事だと思います。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
それでは、またお会いしましょう