『経営戦略コンサルタントが果たすべき役割』についてのコラム掲載とその小話
皆さま、こんにちは
第3回目のコラム『経営戦略コンサルタントがプロとして果たすべき役割とは?』をマイベストプロ様で掲載しましたので、お知らせします。以下のツリー構造ですと、黄色でハイライトされた部分となります。
掲載コラムに関する小話
今回はコラム記事を書き上げるまでに非常に時間がかかりました。ツリーの構造化により、事前にトピックを分けたにも関わらず、結局1万文字くらい書いてしまいました。その分包括的な内容となっているので、自信作ではあるのですが、これでは長すぎてどれくらいの読者が最後まで読んでくださるのか多少不安でもあります。
コラム執筆までの流れをご紹介しますと、まず、テーマを基に話を進めていく上で、新たなキークエスチョン『経営戦略コンサルタントがプロとして果たすべき役割とは?』が必要と分かりましたので、それをツリー構造に追加しました。
そこまでは良かったのですが、どのような構成(切り口)で書いていくかで最初迷いました。そこで、他の方の考え方を参考にするため、以前読んだことのある書籍『コンサルティング業界大研究(産学社出版)』の第一章にある、『コンサルティングファームの機能とは何か?』を再読しました。内容はまさしくその通りだと思ったのですが、本では『ファームの機能』としてご説明されていたので、私は個人に焦点を当てたいと思い、『コンサルタントが果たすべき役割』として切り口を変えて考察してみることにしました。
そうしてブレインストーミングした結果が、以下の画像です。
普通、上記のような煩雑な思考プロセスを仕事でお見せする事はありませんが、少なくとも私にとって非常に大事な作業の一部となっているため、ここで事例としてご紹介します。
創造的・独創的な課題解決法を模索する際、秩序だったロジックツリー構造を作成するだけでは大抵不十分です。もちろん、論理思考による課題解決アプローチは非常に重要ですが、クリエイティブさを要求される課題には、時に上記のようなカオス(混沌)な思考法が解決の糸口になるケースは往々にしてあります。
「舞踏する星を産むことができるためには、ひとは自分のなかに混沌を残していなければならない」
ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』より
商品や事業のライフサイクル(または寿命)が極端に短くなっている現代において、収益性のあるビジネスを求めて常に商品開発が行われ、そして新たな事業が立ち上げられています。そのような中、創造力・独創力は今まで以上にビジネスで求められています。
20年前の経営戦略コンサルタントは、論理的思考能力を向上させるために多くの人が躍起になっていましたが、今は本コラムでも少し言及した通り、少なくとも個人レベルでは論理思考力に加え、新しい価値を生み出す源泉となる洞察力の向上にも関心が集まっています。一方のファームレベルでは、人件費の高いコンサルタントの代わりに、AIの活用も広く研究・試験されているようです。しかし、専門家のお話を聞く限りでは、コンサルタントの仕事をAIで完全に代替できるようになるまでにはまだ当分かかりそうです。いずれにしても、世間の動向には注視しておく必要があります。
注意:
コンサルティングファームの面接時には、上記のカオスな思考法はマイナス評価の原因になりますので、お気を付けください。尖った独創性を示すよりも、基本に沿った戦略手法を示された方が、面接官には好印象となるケースが多いと思います。ファームで働くコンサルタントと、フリーで働く私のようなコンサルタントでは、求められる能力や資質で異なる場合がありますので、一応この点にご留意ください。
まとめ
今回の小話はここまでとします。書き始めるまでがちょっと大変でしたが、自信作なので、読者の方にご満足いただける内容となっておりましたら幸いです。