ホームページがさらに充実しました-追加内容のご案内

皆さま、こんにちは

最近、コラムの執筆が続いておりましたので、ホームページのコンテンツを、主に経営哲学の観点で本格的に充実させました。今回加筆した部分を以下にまとめます。

1.財務サービスページに「漸コンサルティングの使命」を新たに追加

まず、『財務サービス』ページに「漸コンサルティングの使命」を新たに追加しました。

追加した使命(ミッション)は、『日本の武士道精神と現代社会の知識を融合させ、潜在能力全開で世のために貢献します』となります。

日本実業界の祖と言われる、渋沢栄一の経営哲学『論語と算盤(そろばん)』と、自分が今まで学んできた学問からヒントを得ました。彼は、企業家精神と公正・公共精神の調和が、あらゆる経済活動の原点であるという、倫理活動と経済活動の一致を説いています。

補足:
論語とは、儒教の祖である孔子の自叙伝で、自他を救済する『修己治人』を実践する事で、『』の発現を期待する教えです。

ここでの『武士道精神』とは、同じく儒教の流れを組んでいる王陽明の教え、『陽明学』に基づいています。したがいまして、渋沢と私の哲学は同じ儒教に基づいているという点で、親和性があると感じます。

『陽明学』は個人の主体性を重んじ、江戸時代初期、近江聖人中江藤樹によって初めて日本に紹介されました。当時幕府の公学であった朱子学の亜流として、迫害を受ける事もありましたが、幕末に入ると維新志士や武士の精神的支柱として、多くの人が学んだと言います。維新側の西郷隆盛や高杉晋作、そして幕府側の河井継之助(北越の英雄と呼ばれる)なども学びました。

王陽明の教えに加え、私の場合はさらにニーチェの超人哲学も参考にしています。この陽明とニーチェ二人の教えを実践する事により、個人の潜在能力を開放(日本人になじみ深い言葉で言えば『気合』のことです)し、現代社会で役立つ知識・スキルと融合させ、社会的実践へと繋げます。

それと、使命の「潜在能力全開で世のために貢献します」という箇所は、『自分が生まれてきた理由を実戦で証明する』という意思表示となります。

哲学系のお話はニーズが少ないと思い、後回しにしておりましたが、私にとっては全力で生きるための必須の学問ですし、最も得意としている分野の一つなので、今回漸コンサルティングの使命として付け加えました。

2.その他ページに「潜在能力を発揮するための『経営哲学』をご紹介」を追加

次に、『その他』ページに「潜在能力を発揮するための『経営哲学』をご紹介:時代を超えた学習プログラム」セクションを加筆しました。

前段でご説明した、潜在能力を発現させるための自己修養モデルのご紹介となります。自身の人間的成長を加味した、包括的な『経営哲学』です。

お知らせ:専門用語が多いので、哲学初心者の方にはとっつきにくい内容となっております。『経営哲学』を理論として文章にしますと、下記の内容になるという事であり、現実の経営戦略や財務のお仕事ではこのようなお話はいたしません。理屈の代わりに、行動で示します

以下は、私個人の気質や性格に合わせて作られた、参考モデルとなります。

孔子の修己治人、王陽明の知行合一、大塩平八郎の理気合一サイクル
孔子の『修己治人』、王陽明の『知行合一』、大塩平八郎の『理気合一』サイクル

上の図をご覧いただきますと、仕事やビジネスで能力を発揮したり、効果的な学習が出来るようになったりする大きな理由は、黄色の部分の『気合の発現』にある事が分かります。他のスキル、例えば『論理思考力』、『直感力』、『洞察力』などは、今まで学んできた知識や経験に加え、この『気合の発現(潜在能力の開放)』によって自身の基本的能力をかさ上げする事で、大幅なスキルアップを図っています。

つまり、これは日本人が長年培ってきた武士道精神に、現代社会の知識・スキルを組み込む事で、個のポテンシャルを最大限に引き出した、時代を超える学習プログラムとなります。

この自己修養における私の考え方は、競争を優位に運ぶためのコア・コンピタンスと捉えています。国際ビジネスでも通用する特別な強みです。

用語の説明:「コア・コンピタンスとは?」
「コア・コンピタンスとは、ある企業の活動分野において、『競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力』、『競合他社に真似できない核となる能力』の事を指す。ひと言で標榜すると『得意分野』に当たる」ウィキペディアより

手前味噌ですが、経営戦略コンサルタントとして、私ほど哲学に精通し、実際に現場で活用している人間は世の中そうはいないと思います。他にいらっしゃるのでしたら、自分も良い刺激になるので、ぜひ知りたいです。

アニメ『ドラゴンボール』の主人公、孫悟空のセリフで例えますと、「オラ、強えやつ見るとワクワクすっぞ!」という感じなので、哲学関係なく、いろんな方面の優れた人または強い人を歓迎します。もちろん、志を持っていれば能力や強さの可能性は無限大なので、現在人生に迷っていらっしゃる方も大歓迎です。私も生まれつき心が弱く、頭も悪かったので、若い頃は散々人生に迷いました。

ビジネスに生かす経営哲学にご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

「高いマストの上で小さな炎のようにゆらめくことは、わたしには少なからぬ幸福と思われた。なるほど小さな光にすぎない。しかし漂流する水夫や難船者たちには、大きな慰めとなる!」

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』より

3.戦略コンサルティングページに「臨機応変なコンサルティングスタイル」を追加

次に、『戦略コンサルティング』ページに「臨機応変なコンサルティングスタイル」セクションを追加しました。

物事の正解は、タイミング(時)、その人の置かれている状況(処)、立場(位)によって変わります。この臨機応変な思考法を実践した日本人として、熊沢蕃山(『時・処・位』の教えを説いた江戸時代の経世家)を心酔していた横井小楠をご紹介しました。

彼の思考法は、私が理想とする課題解決のスタイルです。逸話を読むと、戦略家としても卓越していましたが、コンサルタントとしても優秀だったことがよく分かります。

勝海舟が小楠と西郷隆盛を評して、「おれは、今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは横井小楠と西郷南洲だ。(中略)横井の思想を、西郷の手で行はれたら、もはやそれまでだと心配して居た」と語ったことは有名です。

情報で溢れ、価値観が多様化し、変化の早い現代において、経営戦略コンサルタントとして小楠の思考アプローチは大いに参考になります。

4.その他ページに「尊敬、共感する方々のご紹介」を追加

そして、自身の経営哲学をより洗練させるため、過去の偉人や哲学を学び直しました。それら学習した内容を、『その他』ページのセクション「尊敬、共感する方々のご紹介」に加えました。

性善説・理想主義に偏りがちだった私の哲学に、10年前学んだときは納得できず後回しにしていたマキャベリズム(性悪説に基づく、現実的合理主義を説く教え)、そして西欧の哲人を、今回新たに組み込む事が出来ましたので、非常に有意義な勉強となりました。

哲学系書籍のほんの一部をご紹介

学んだ内容は、漸コンサルティングの使命、コンサルティングスタイル、経営哲学などにも反映されています。

5.まとめ

以上となります。主に経営哲学の観点から、この度ホームページの内容を大幅に強化いたしました。

過去勉強した内容を改めて学び直す必要性を感じ、本棚に眠っていた書物を何冊か読み直して、考察も行いましたので、その分時間もかかってしまいましたが、おかげで新たな発見もありました。コンサルティングサービスの品質向上に大いに役立てたいと思います。

「あなたがたは、あなたがたの感覚でつかんだものを、究極まで思考しなければならないのだ!」

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』より