【集中講座1の小話】なぜ財務・金融の基本を知っておいた方が良いのか?

皆さま、こんにちは

先日、YouTubeチャンネルの方で、経営戦略や財務分析にご興味あるビジネスパーソン向けの集中講座を始めました。

そこで、本ホームページでは、動画内容をそのまま載せるのではなく、その集中講座に関する小話や補足事項などを自由に書いていければと考えています。

まず第一回目は、財務・金融の基本についてです。なぜそれらの基本は知っておいた方が良いのでしょうか?

経営資源の優先付けやリソースの配分には財務分析が重要

いろいろ理由はあると思いますが、ここでは一つだけ挙げますと、ビジネスは全て数値化(定量化)して価値を評価されるからです。もちろん、人材やノウハウなど、数字では簡単に見えてこない定性的な価値も存在しますが、最終的には売上やリターンなどの業績として明らかになります。その数字を扱う上で必須となるのが、財務や金融の知識というわけです。

例えば、会社にそのようなスキルを持った人材がいませんと、自社のビジネスを客観的に評価できませんし、経営もどんぶり勘定になりやすくなります。なぜ自社に投資すべきかの論理的説明が出来ないので、投資家からの資金調達も難しくなるでしょう。

要は、英語が共通の国際言語となっているように、ビジネスの世界では、財務や金融が共通の国際知識となっていると考えてください。

難しい専門的ノウハウについては、私たち専門家に任せていただければ良いのですが、そうは言いましても、業種を問わず円滑なコミュニケーションを取る上で、ビジネスパーソンは皆、日常会話レベルのファイナンス知識はあった方が良いと思います。その方が、業績向上のご相談にも乗りやすくなるからです。また、経営レベルのお話に付いていきやすくなるので、自社社員のキャリアアップという意味でもプラスになります。

現状、もし日本人が国際ビジネスで中々活躍できないとすれば、それは独創的なアイデアを持っているかどうかではなく、このような基本的な部分、つまり英語力が不足していたり、ビジネス数字に弱かったりする事が原因となっているような気がいたします。

別に、それらが問題だと言っているわけではありません。人は皆、一日24時間しかありませんし、出来る事は限られているからです。

欧米ではそのために、特殊な訓練を受けたプロの外部コンサルタントを雇ったりします。経営者や自社の社員で全てのスキルを賄う必要はないのです。例えば、私のような戦略家および財務アナリストは、一般の中小企業では常に必要とされるわけではないので、外部の視点から打開策が必要と思った時に呼んでいただければ、それで良いのです。

まとめますと、世の中の変化に対して迅速・柔軟に対応していくのであれば、共通言語として英語を知っておいた方が良いように、共通知識として財務や金融も知っておいた方が、コミュニケーションの円滑化だけではなく、戦略策定や財務分析の上でもメリットとなり、結果として企業の業績向上に繋がるというお話でした。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

戦略コンサルタント
味水 隆廣

関連動画リンク:
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